新型コロナの影響「特定技能」制度の介護職③
2021年10月26日
引き続き、前回の続きです。。。
[外国人材に期待していた施設 職員の負担感増す]
埼玉県深谷市の特別養護老人ホームでは、「特定技能」制度でインドネシアから男女3人を採用しました。
ことしの4月ごろから働き始めている予定でしたが、入国制限で来日できない状態が続いています。
介護職を志望する人は慢性的に少なく、この施設ではこれまでも中国やスリランカなどから外国人材の受け入れを進めてきました。
3人の入国時期が見通せないことや、感染対策でほかの部署から人員を入れることもはばかられるため、今いる職員の残業が増えるなど負担感が増しているということです。
また、待機期間が長引くと採用を辞退されてしまうのではないかという不安もあり、施設の担当者がインドネシアにいる内定者と定期的にオンラインで面談を行っています。
この日の面談では内定者の男性が「こんなに長く待つことになるとは思っていませんでした。インドネシアでほかの仕事を探すのも難しく、金銭的にもぎりぎりになってきました」と話していました。
社会福祉法人かつみ会の伊藤重来常務理事は「このまま入国できなかったらどうしたらいいんだろうと不安です。外国人材に大きな期待をしているので、一刻も早く来てもらい一緒に働いていただきたいと強く願っています」と話していました。